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Mi chiamo June

Sulla via di casa 〜 空想と妄想のあいだ

前回の趣味に続き、私の特技は
「空想、ときどき妄想」だ。
この両者にあまり馴染みの無い方々は
恐らく思うだろう。

「えーっ、同じでしょ?」

と。
しかし、似て非なり。
空想と妄想は違う。

分かりやすく言うならば
空想は、昼間の太陽の下やキラキラと星が瞬く広大な空の下で行うものであり、
妄想は、夜な夜な布団やベッドでコソコソ、ムフフな状態で行うものである。
あくまでも私の見解である。

さらに言うならば、妄想には若干のエロチシズムを筆頭とする何かしらの欲望が含まれている感がある。
あくまでも私の見解であるが。

仕事帰り、いつものように、半分地下鉄で、半分モノレールみたいな乗り物で帰路につく。
いつの間にか私の前には、制服を身にまとった学生カップルが立っていた。
出勤、帰宅の最中はイヤホン経由で両耳にそこそこ大きな音を流している私。
2人の声は聞こえない。

透き通るような肌の女の子。
楽しそうに始終笑顔のメガネの男の子。
手が触れる訳でもなく、微妙な距離感を保つ二人。
片方が相手を見つめれば、片方は窓越しに外を見つめ、なかなか目を合わせない。

照れだな。
と、私の中では勝手に二人が付き合い始めの恋人。と言う空想の設定で物語が始まる。

その瞬間、二人の目が合った。
ニコニコと笑顔のメガネの男の子と、それに応えるように微笑む女の子。

二人が本当に恋人同士なのかどうかは私には知る由もないけれど、何だか少し嬉しくなった。

帰り道、歩きながらイヤホンの小さな穴を通して流れてくるこの歌の歌詞の一部を、恋人同士(仮)の彼らに送りたくなった。

- we are young
So let’s set the world on fire
We can burn brighter than the sun

僕たちは若い
さぁ、世界に火を点けよう
僕らは燃え盛り太陽よりも輝くんだ -


太陽よりも輝くって。
それじゃあ、眩しくって見れないよ。

あぁ〜、そうか。
きっとお互いが、お互いに眩しすぎる存在なんだ。

こっちが照れるわ。

って、恋人同士の設定はあくまでも私の空想だったんだ。


Fun
We are young











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# by june05martin | 2015-04-19 14:14 | いつもの時間

Un coltello genio 〜 小さな巨人

イタリアから帰国するとき、
みんなから色々なものをらもらった。

ワインだったり、マフラーだったり
オイルだったり、バーチョだったり。
アクセサリーだったり、ハグだったり。

そんな中、家畜のプロ、ビアッジョは、
一本のほっそーいナイフをくれた。
使い古されたそのナイフは、
ビアッジョが何年も使っていたものらしい。

これ一本でどんな肉でも捌けるから。
June、日本でイノシシのポルケッタ
(豚やイノシシなどを一頭まるまる焼き上げる料理。骨は抜き、そこにハーブやニンニク塩などを詰めクルクルと丸め針で縫う。)
作れ。と。

今日、久しぶりにビアッジョのナイフを使った。
友達から少し前に貰った、イノシシの脚を捌く。
切れ味は相変わらずサイコーで、スルスルと肉が骨から外れる。

太く強い腱が走る、イノシシの脚を前に、久しぶりに肉の匂いを感じて、背筋が伸びた。

美味しく頂きます。
ありがとう。


Un coltello genio 〜 小さな巨人_a0147229_17483165.jpg




Biagio, Takashi e suo padre.

Vi ringrazio per il vostro pensiero.
Mi avete regalato bellissimo cose
sicché io cucino con affetto.

June







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# by june05martin | 2015-04-17 17:30 | いつもの時間

Noel Gallagher 〜 ファ××× グレイトな人。

趣味は音楽と映画鑑賞です。

こぅ言うと、ものすごーく一般的で、ともすれば実のところは無趣味なのでは。
と言うような感じもするが、本当に音楽と映画が大好きだ。

映画はまたの機会にして、今日は音楽の話しを少し。

最近では殆ど形のある、CDやレコードは買わなくなったけど、引っ越しの時に持ってきたダンボール数箱分のそれは私の元気の源だ。

今から数十年前の、初めての一人暮らしの時もやはり、テレビより先に、音楽プレイヤーを持って行った。

殆ど洋楽ばかりだが、音楽はジャンルを問わず何でも聴く。
ロックにジャズにスカ、シャンソン。
マイケル、ピストルズ、トムウェィツにビゼー。
好きなアーティストを挙げたらキリがない。
けれど、その「好き」の前に「大」がつくとなるとかなり絞られてくる。

オアシス。

私が大好きと思う数少ない、アーティストの一組だ。
ギャラガー兄弟を核に結成されたそのバンドは、残念ながら今は解散してしまったけれど、兄も弟もそれぞれに活動をしている。

そんな兄がジャパンツアーで日本へ来た。
ソロのステージは初めてだけど、数えること3回目の彼に会うため、チケットは去年から手に入れていた。

ステージをところ狭しと走り回ってみたり、派手なギタープレイがある訳でもない。
ただ淡々と歌い演奏をし、たまに口を開けば「ファ×××」と悪態をつく、彼の音楽は、やっぱり格好良くってなんて素晴らしいメロディーメーカーなんだろう。と再認識させられた。

音楽と記憶は共に時間を刻む。
時の流れで色あせ始めた記憶も、
ある音楽と共に鮮明に蘇る。
時にはその時に肌で感じた暑さや、匂いや、感情すらハッキリと記憶の中に現れる。

若い時にたくさんの素晴らしいメロディーに出会えて良かったと思う。
だからこれからも良い音楽をたくさん聴こう。

80や90になっても彼の曲を聴いてる自分なんて想像しただけでカッコ良すぎる。

ノエルありがとう。
ノエルの言葉を真似れば
昨日のプレイはファ××× グレイトだったよ。

でもさ最後の曲がこれだなんてズルいよね。
この曲をまた聴けて嬉しいはずなのに、曲が終わればステージが終わるんだと、
同時に物凄く淋しくなったよ。

いつかまた彼と同じ空間で、同じ時間を共有できる幸運が訪れますように。








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# by june05martin | 2015-04-11 14:19 | 好きなもの

Tacchi alti ~ 日常の中の非日常

「男は敷居を跨げは七人の敵あり」
と言う諺がある。

そのワードから想像がつくように
男の人が一歩外に出れば(社会や、世間)
必ず、たくさんの敵がいると言うことを心得ていなさい。

と言うような意味合いだ。


いつの時代のことわざなのか。
確かに男たるもの、家族を守る力強い存在。
温かい自分の城から一歩外に出れば、敵は現れるだろう。


しかし、私たち女にも、温かいベッドから抜け出し
パタパタと化粧をし
ヨーグルトをかけたシリアルの朝食を摂った後(注 : 私のオシャレOLのイメージ像)
一歩外に足を踏み出せば敵はいる。

あまりヒールの高い靴を履かない私だが、ごくごくたまに履くことがある。
今日はそんなごく稀な日で、仕事に出かけた。

帰り道、シャカシャカと耳に充てたイヤホンから流れる曲を聴きながら
「女にも敵はいるよな〜。いるよ! !︎」と思いながら歩いた。

男の人が出会う、「七人の敵」と戦う武器はなんだろう。
女の人はきっとこれだな。
履くだけで気持ちも背筋もピーンと真っ直ぐになる、ハイヒールと、
目ヂカラがグッと入る化粧。

それで戦闘モードのスイッチを入/切してるんだろうな。


失恋を歌ってるハズなのに、思わずクルクルと回って踊りだしたくなるのは何故だろう。
きっと彼が未来に希望を持って、ちょっとした楽しい妄想をしているからだろう。

良く晴れた、淡い空色の出勤途中にも、
もぅじき襲ってくる、真っ暗になりかけの空色の帰宅途中にも、
思わずスキップをしてしまいそうになりながら軽い足取りで、ハイヒールと共に歩く私は、
このままどこまでも歩いて行けそうな気がした。

凄いなハイヒール効果。

日常の中に起こる非日常。

次はいつ起こそうか。

Michael Bublé - Haven't Met You Yet


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# by june05martin | 2015-03-26 17:40 | 私の想い

Un giorno della festa 〜 ある日の出来事

3月3日。
今日はひな祭り。

フト、日本にいる時より、
イタリアにいた時の方が日本の行事を楽しんでいたように思う。

やれ、節分だと言っては
(友達が)のり巻きを作り、みんなで集まったり、
やれ、体育の日だと言っては
(友達が)大きなサッカー場を貸し切ってくれて
大運動会を開いたり。

勿論、皆んなフツーに働いている人ばかりだったけど、
今よりも沢山時間はあって、今よりもたくさん他愛のないバカ話しや
ちょっと真面目な話しもいっぱいした。

民宿の女将のように
みんなの為に腕まくりをしてカレーを作ることも
夏の溶けそうに暑い日に、家に集まるみんなの為に
自転車を走らせ
スーパーに大量の買い出しに出かけることもなくなった。

可笑しなくらい、不便さと比例するその楽しかった生活を
少し懐かしく思うひな祭りに
お正月と、(自分の)誕生日だけは、どこにいても最大限に祝う
ジャパニーズスピリッツ全開な自分と
自分愛全開な私を少し愛おく思った←今日のオチはこれね(笑)。

イタリアに行って学んだ大きな事の一つ。
自分の人生を大切に生きる事。
最近の私はそれを少し忘れかけている。


Un giorno della festa 〜 ある日の出来事_a0147229_2384750.jpg





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# by june05martin | 2015-03-03 23:10 | 私の想い